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学校にはいるとき
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 ハンディキャップを持つ子供の教育を考えるとき、大切なことはその子が生涯を通してどこで、どんな風に生きていくのかを考えることです。
 教育は豊かな人間性を養い、その人が自分の人生の主人公として、判断し決定していく力をつけていくものであり、同時に支え合って生きていく関係を育てていくものですから、どのように場を選ぶかはとても重要です。



特別支援教育
 平成18年度より、従来の「特殊教育」から、一人ひとりのニーズに応じた適切な指導を行う「特別支援教育」に転換し、以下の図に示されるように小・中の通常学級の児童生徒もその対象として、指導・支援を受けられるようになりました。また、保育園・幼稚園の幼児、高等学校の生徒も対象となりました。
 同時に特別支援学校は、地域の保育園・幼稚園、小・中・高等学校に対する支援も行うセンター的な役割を担い、本人や保護者の相談も受けています。


※すべての小中学校に通級指導や特別支援学級があるわけではありません。地域の学校はどうかよく調べて就学を考えましょう。
 また、通常学級のお子さんでも心配があれば、担任の先生やコーディネーターの先生に相談してみましょう。必要であれば特別な支援をしてもらうことができます。


障がいの種類や程度に応じた教育の場
 視覚に障がいのある子ども、聴覚に障がいのある子ども、知的発達の遅れた子どもや発達障がいのある子どもなど、障がいは様々ですが、教育を受けられる場としてそれぞれの障がいの種類や程度に応じて、特別支援学校や小・中学校における特別支援学級、通級指導教室、通常の学級等があります。


特別支援学校
 特別支援学校には小学部・中学部を設置し、学校によっては幼稚部や高等部も設置して、一貫した教育を行っています。
 盲学校、聾学校、別府養護学校、鶴見養護学校、石垣原養護学校では、幼稚園、小・中学校や高等学校に準じた教育を行うとともに、「自立活動」などを通して、障がいの状態の改善・克服を目指した指導を行っています。
  また、知的障がいのある児童生徒については、「日常生活の指導」や「生活単元学習」、「作業学習」などの学習により、身辺処理能力や社会生活能力などを高める指導を子どもの発達段階に応じて行っています。
 なお、子どもの障がいの状態によって通学できない児童生徒には、教師が家庭等を訪問して授業を行う「訪問教育」の制度があります。

[ 問い合わせ先 ]
市町村教育委員会
学 校 名 所 在 地 電 話 備 考
盲学校 〒870-0026 大分市金池町3-1-75 097-532-2638 視覚障がい ◎*
学校 〒870-0823 大分市東大道町2-5-12 097-543-2047 聴覚障がい ◎*
別府養護学校 〒874-0838 別府市鶴見4224 0977-24-0108 肢体不自由  *
鶴見養護学校 〒874-0838 別府市鶴見4075-12 0977-21-1349 肢体不自由
石垣原養護学校 〒874-0838 別府市鶴見4050-293 0977-24-6060 病弱  *
宇佐養護学校 〒879-0314 宇佐市猿渡1137-19 0978-32-1780 知的障がい  *
宇佐養護学校中津分校 〒871-0008 中津市大塚1番地 2009年度新設 知的障がい  
日出養護学校 〒879-1504 速見郡日出町大神1628 0977-72-2305 知的障がい  *
南石垣養護学校 〒874-0910 別府市石垣西1-2-5 0977-23-3454 知的障がい  *
庄内養護学校 〒879-5406 由布市庄内町西長宝1796 097-582-0326 知的障がい  *
新生養護学校 〒870-1155 大分市玉沢980-1 097-541-0336 知的障がい  *
大分養護学校 〒870-0261 大分市志村763-1 097-527-2711 知的障がい  *
臼杵養護学校 〒875-0083 臼杵市井村911 0972-62-3930 知的障がい  *
佐伯養護学校 〒876-2121 佐伯市木立839-5 0972-28-3144 知的障がい  *
竹田養護学校 〒878-0023 竹田市大字君ヶ園1170 0974-63-0722 知的障がい  *
日田養護学校 〒877-1352 日田市西有田2941-1 0973-24-2000 知的障がい  *
大分大学附属特別支援学校 〒870-0819 大分市王子新町1-1 097-543-8317 知的障がい  *
(注1) ◎印の学校には幼稚部、*印の学校には高等部を設置しています。
(注2)宇佐・日出・庄内・新生・大分・臼杵・佐伯・竹田・日田は肢体との重複障害についても 受け入れています。
(注3)大分県特別支援教育推進計画により、平成20年度から24年度にかけて特別支援学校の再編が行われています。22年度に各学校の学校名の変更、別府3校(別府養護・鶴見・石垣原)の再編、23年度に知的障がい者対象の職業科の新設、24年度に新政擁護の肢体不自由(単一)の受け入れが計画されています。



小・中学校の特別支援学級、通級指導教室
 障がいが比較的軽度の子どもに対しては、小学校や中学校に設置している特別支援学級や通級指導教室において教育が行われています。
  ここでは子どもの障がいの状態等に応じた教育や、通常の学級との交流教育などを行っています。
※ 特別支援学校や特別支援学級に就学した場合、給食費や通学費、修学旅行費、学用品費などを援助する制度があります。

[ 問い合わせ先 ]
市町村教育委員会
特別支援学校


小・中学校の通常の学級における支援
 小・中学校の通常の学級に在籍している発達障がいのある子どもに対しては、必要に応じ、個々の特性を生かした教科指導や好ましい対人関係づくり、行動面の改善などの教育的な支援を行っています。

( 2 ) 各種の相談
  一人ひとりの子どもに最も適した教育の場や学習内容等について、各種の相談事業を行っています。


障がい児巡回就学相談
各市町村教育委員会ごとに、次年度新たに小学校に入学する予定で障がいのある幼児の保護者等に対して就学に関わる相談を行っています。

[ 問い合わせ先 ]
市町村教育委員会


大分県教育センターの教育相談
相談の対象:幼児児童生徒及び保護者など
相談の内容:障がいや発達等に関する支援について
相談の申込:大分県教育センター 特別支援教育部
      870-1124 大分市旦野原847-2
      電話 097-569-0232(要予約)


特別支援学校での教育相談
 特別支援学校では、地域の特別支援教育のセンター的役割の一つとして、特別支援学校での教育相談や、小・中学校からの要請を受け小・中学校に出向く巡回相談をを行っています。
 聾学校では、聴覚に障がいがある乳幼児を対象にした「乳幼児教育相談」を実施しています。
 また、盲学校では、視覚に障がいのある子どもを対象にした巡回教育相談を行っています。 詳しくは、各学校へお問い合わせください。


その他の教育相談
 他に、親の会などの団体や教職員組合でも相談を受け付けています。

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